アロマテラピー検定2級 精油の抽出法を比較|水蒸気蒸留法から圧搾法まで違いを解説
アロマテラピー検定2級で問われる精油の抽出法について、水蒸気蒸留法・圧搾法など複数の方法の仕組みと違いを、抽出部位との関係も含めて解説します。
アロマテラピー検定2級の「精油の基礎知識」分野では、精油がどのような方法で植物から取り出されるかという抽出法の理解が繰り返し問われます。抽出法は大きく分けて水蒸気蒸留法・圧搾法・揮発性有機溶剤抽出法・超臨界流体抽出法などがあり、それぞれ仕組みも得意とする植物部位も異なります。
この記事では、代表的な抽出法の仕組みと違いを、なぜその方法が選ばれるのかという理由や、抽出部位・抽出部位グループとの対応関係まで含めて整理します。複数の抽出法の名称と仕組みを対比させて出題される形式は頻出であり、混同しないことが得点のポイントになります。
水蒸気蒸留法とはどのような仕組みか
水蒸気蒸留法とは、植物原料に水蒸気を通し、精油成分を気化させたうえで冷却して精油と水に分離する抽出法です。数ある抽出法の中でも代表的な方法のひとつで、蒸留釜に原料を入れて水蒸気を吹き込むと、植物組織内の芳香成分が熱と水蒸気によって気化します。
気化した蒸気は冷却器を通る過程で液体に戻り、比重の違いから精油層と芳香蒸留水(フローラルウォーター)の層に分かれて回収されます。この方法は花・葉・木部・樹脂・種子など幅広い部位に対応できる汎用性の高さが特徴ですが、水蒸気の熱にさらされる工程を経るため、熱に弱い成分を持つ植物には不向きな場合があります。水蒸気蒸留法で得られる副産物である芳香蒸留水は、精油そのものとは別の製品として扱われる点も、仕組みとあわせて押さえておきたいポイントです。
圧搾法・揮発性有機溶剤抽出法はどう違うのか
圧搾法とは、主に柑橘系の果皮を機械的に搾って精油を取り出す方法で、水蒸気蒸留法と対照的に熱を加えない点が特徴です。オレンジやレモン、ベルガモットなど柑橘類の果皮には精油を含む油胞と呼ばれる小さな袋状の組織が多数存在し、これを圧搾することで精油分を絞り出します。
加熱工程を経ないため、熱によって変質しやすい成分をそのままの状態に近い形で得られる点が、水蒸気蒸留法との大きな違いです。一方、揮発性有機溶剤抽出法は、ジャスミンのように熱に弱く水蒸気蒸留法では香り成分が壊れやすい、あるいは含有量が少ない花などから香り成分を取り出すために使われます。