精油のプロフィール2026-01-01·読了6

精油の抽出部位と科名はどう対応する?アロマテラピー検定頻出の分類ポイントを完全整理

精油は抽出部位によって主要成分や科名の対応が変わり、アロマテラピー検定では頻出のひっかけ論点です。花・葉・果皮・樹脂など部位別の特徴と科名の関係を、丸暗記でなく理屈で整理し直し、抽出方法との結びつきまで通して確認できるようにまとめます。

精油の抽出部位(花・葉・果皮・種子・樹皮や樹脂など)と、その植物が属する科名は、アロマテラピー検定で繰り返し問われる組み合わせ問題の土台です。丸暗記で個別に覚えようとすると、出題のたびに新しい精油名が出てきて対応しきれなくなりますが、部位と科名と抽出方法の3つが互いにどう結びついているかを理屈として理解しておくと、初めて見る精油名でもある程度推測できるようになります。

この記事では、部位別の代表的な科名と精油の対応、同じ部位でも科名が違うと香りの系統が変わる具体例、科名から部位を逆引きする視点、そして抽出部位と抽出方法が対になる理由までを、章末の一覧表とあわせて整理します。

抽出部位と科名の対応表—丸暗記より構造で覚える

精油の抽出部位と科名の対応関係とは、植物が香り成分をどこに蓄えているかという生態的な違いをそのまま反映したものです。花に香り成分を集める植物、葉に集める植物、果皮の油胞に集める植物では、そもそも科レベルで香り戦略が異なるため、部位と科名はランダムな組み合わせではなく一定の傾向を持ちます。

下の対応表は、部位ごとの代表的な科名と精油の例を整理したものです。表だけを見て終わりにせず、なぜその科がその部位に偏るのかを次の段落以降で確認してください。

抽出部位代表的な科代表的な精油の例
バラ科・シソ科・フトモモ科ローズ、ラベンダー、クローブ
シソ科・フトモモ科ペパーミント、ローズマリー、ティートリー
果皮ミカン科スイートオレンジ、レモン、ベルガモット
種子セリ科フェンネル、コリアンダー
樹皮・樹脂カンラン科フランキンセンス、ミルラ

ミカン科の精油は主に果皮から圧搾法で採られるのに対し、シソ科の精油は主に葉や花から水蒸気蒸留で採られるというのが、科名から部位を逆引きするときの基本軸です。

ミカン科の植物は果皮の油胞に香り成分を溜め込む性質が強く、オレンジやレモン、ベルガモットのように果皮を圧搾するだけで精油が得られます。対してシソ科の植物はラベンダーやペパーミント、ローズマリーのように葉や花の腺毛に香り成分を持つため、圧搾では十分に得られず水蒸気蒸留が使われます。「ミカン科=果皮」「シソ科=葉・花」という対比をセットで覚えると、片方の科名を見た瞬間に部位も抽出方法も連想でき、丸暗記に頼らず初見の精油にも応用しやすくなります。

同じ部位でも科名が違うと香りが変わる具体例

たとえば同じ「葉」から水蒸気蒸留で採れる精油でも、シソ科のペパーミントとフトモモ科のティートリーでは香りの系統がまったく異なります。ペパーミントはメントール由来の清涼感が主体で、シソ科に多いモノテルペンアルコールやケトン類の構成が香りの軽さと爽快感を生みます。一方ティートリーはテルピネン-4-オールを中心としたフトモモ科特有のシャープで薬草的な香りが際立ち、同じ「葉」というキーワードだけでは科までは区別できません。

このように部位が同じでも科が違えば主要成分の系統が変わるため、検定の設問で「葉から採れる精油」とだけ問われた場合、科名のヒントを合わせて読むことが正答への近道になります。逆に「シソ科の精油」とだけ問われた場合も、花由来と葉由来の両方が含まれ得る点に注意が必要です。

抽出部位と抽出方法が対になる理由

抽出方法とは、香り成分がその部位のどこにどんな形で存在しているかに応じて選ばれる採取手段のことです。部位と抽出方法が対になっているのは、成分の物理的な性質(熱への強さ、水への溶けやすさ、油胞の位置)が部位ごとに異なるためです。

花や葉のように腺毛や油細胞の奥に香り成分を持つ部位は、水蒸気で加熱して気化させ、冷やして集める水蒸気蒸留が主に使われます。ミカン科の果皮のように熱に弱い成分を含み、かつ油胞が表皮近くにある部位は、熱を加えずに搾る圧搾法が向いています。ローズやジャスミンのように熱に弱く水蒸気蒸留では収量や香りの質が落ちる花は、揮発性有機溶剤で香り成分を溶かし出してから溶剤を除く揮発性有機溶剤抽出が使われることがあります。

香りの系統(いわゆるノートの印象)も部位と関連づけると記憶の手がかりになります。果皮由来の精油はトップノートの軽やかな柑橘香になりやすく、樹脂由来の精油はベースノートの重く長く残る香りになりやすいという傾向は、部位が持つ分子の揮発しやすさの違いを反映したものです。葉由来はミドルノートに位置づけられることが多く、香りの持続時間の違いとして体感しやすいポイントです。

検定で混同しやすい組み合わせを比較表で整理

検定で混同しやすいのは、同じ科なのに部位が異なる組み合わせと、同じ部位なのに科が異なる組み合わせの2パターンです。どちらも「科名か部位名のどちらか一方だけを覚えている」と引っかかるため、比較表で突き合わせておくことが有効です。

下の比較表を使って、同じ植物でも部位が違えば呼び名や香りが変わる例と、同じ部位でも科が違えば香りの系統が変わる例を交互に確認してください。

混同パターン精油A精油B見分け方
同じ科・違う部位ビターオレンジの果皮(ミカン科・果皮)ビターオレンジの花=ネロリ(ミカン科・花)同じ植物でも部位が違えば香りと呼び名が変わる
同じ部位・違う科ペパーミント(シソ科・葉)ティートリー(フトモモ科・葉)葉という部位だけでは科を特定できない
同じ部位・違う科ラベンダー(シソ科・花)ローズ(バラ科・花)花という部位だけでは科を特定できない

最後の一覧表は、抽出部位・代表科・主な抽出方法の3点を1枚にまとめたものです。試験直前の見直しでは、まず部位を起点に代表科を思い出し、次に抽出方法が理屈として一致しているかを確認する順番がおすすめです。

部位代表科主な抽出方法
バラ科・シソ科水蒸気蒸留/揮発性有機溶剤抽出
シソ科・フトモモ科水蒸気蒸留
果皮ミカン科圧搾法
種子セリ科水蒸気蒸留
樹皮・樹脂カンラン科水蒸気蒸留

免責事項

精油は医薬品ではありません。本記事および本サービスで扱う内容は一般的な学習情報であり、特定の症状や疾患に対する効果効能を保証するものではなく、体調に不安がある場合や妊娠中・持病がある場合は自己判断で使用せず医師等の専門家にご相談ください。

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///書いた人

アロマテラピー検定 対策問題道場編集チーム

株式会社狼煙(Noroshi Inc.)が運営するNorolu Beaconの編集チーム。 アロマテラピー検定の合格を目指す方を後押しできるよう、 信頼できる情報源を照合しながら、 ひとつひとつの記事を手作業で作成しています。

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