送り仮名2026-07-17·読了7

漢検準2級 送り仮名の付け方|迷わず解ける原則と例外まとめ

漢検準2級の送り仮名問題を、内閣告示の原則ルールと頻出の例外から体系的に攻略。活用語尾の送り方、間違えやすい語、訓読みと結びつけた覚え方を整理し、安定した得点源に変えます。

漢検準2級の送り仮名は、内閣告示「送り仮名の付け方」の原則を押さえれば大半が機械的に解け、丸暗記が必要なのは一部の例外語だけです。「どこまでを漢字で書き、どこからを仮名で送るか」は感覚で決めるものではなく、活用語尾から送るという明確なルールが土台になっています。

まず原則を身につけ、そこから外れる語だけを別に覚える——この順序で学ぶのが、送り仮名を短時間で得点源に変える最短ルートです。原則を知らないまま一語ずつ丸暗記しようとすると、量が膨らんで途中で挫折しがちですが、原則で解ける語と例外を切り分ければ、覚える対象は一気に絞り込めます。

なお本アプリでは送り仮名を25問の演習として用意していますが、これは学習用の演習数の目安であり、実際の検定における送り仮名の出題数や配点は回によって異なります(公式で要確認)。とはいえ原則を外すと確実に失点する分野であり、読みや四字熟語と同じく、対策すれば安定して得点できる領域です。この記事では原則・例外・覚え方を順に整理します。

活用のある語は活用語尾から送るのが基本原則

送り仮名の最も基本的な原則とは、「活用のある語は、活用語尾を送る」というものです。まずこの一点を押さえれば、準2級で問われる動詞の送り仮名の多くはそのまま処理できます。

動詞「書く」を例にすると、書か(ない)・書き(ます)・書く・書け(ば)と語形が変わる部分が活用語尾で、この変化する部分から仮名で送ります。だから「書」だけを漢字にして「く」を送り、「書く」となります。同じように活用させて動く部分を見つければ、送る位置は自然に決まります。

「承る」なら活用語尾は「る」なので「承る」、「補う」なら「補う」、「疑う」なら「疑う」が正しい形です。判断に迷ったら、その語を頭の中で活用させ、変化する部分がどこから始まるかを声に出して確かめると確実です。

逆に、活用させても動かない部分まで仮名にしてしまうのが典型的な誤りです。「承る」を「承わる」と書くのはその一例で、「わる」は活用語尾ではないため誤答になります。動く部分と動かない部分の境目を意識することが、この原則を使いこなす鍵です。

形容詞・形容動詞は語尾の形に注目する

形容詞・形容動詞の送り仮名とは、原則として活用語尾を送りつつ、語幹の末尾の形によって送り始める位置が前にずれる、というルールで決まります。ここが動詞より一段ややこしく、失点が集まりやすいところです。

形容詞「高い」は「い」を送って「高い」ですが、語幹が「し」で終わる形容詞は「し」から送るのが決まりです。「著しい」「惜しい」「珍しい」などが該当し、「著しい」を「著るしい」と書くのは誤りになります。語尾が「しい」で終わる形容詞を見たら、この例外を思い出してください。

形容動詞では、語幹が「か」「やか」「らか」で終わるものは、その音節から送ります。「静かだ」「健やかだ」「明らかだ」がその例で、それぞれ「か」「やか」「らか」を仮名にします。この型を知っていれば、初見の語でも送る位置を推測できます。

「快い」のような語は「い」を送って「快い」です。読みが「こころよい」と長いため、つい送り仮名を増やして「快よい」と書きたくなりますが、活用語尾はあくまで「い」だけです。読みの長さと送り仮名の長さは必ずしも一致しない——この感覚を持っておくと、誤りを未然に防げます。

間違えやすい語は訓読みを正確につかむ

間違えやすい送り仮名を減らす近道とは、その語の訓読みを正確に把握することです。訓読みが曖昧なままだと、どこからが活用語尾かを判断できず、送り仮名の位置も揺れてしまいます。

たとえば「志す」は訓読みが「こころざす」で活用語尾は「す」、だから「志す」となります。これを「志ざす」と書く誤りは、読みの区切りを取り違えたことが原因です。「勢い」も「いきおい」という読みの名詞形で「勢い」であり、「勢おい」ではありません。読みを正しく区切れれば、送り仮名は自動的に定まります。

「承る(うけたまわる)」「快い(こころよい)」「著しい(いちじるしい)」は、いずれも読みが長く誤答が集中する代表格です。まず正しい訓読みを頭に固定し、そのうえで活用語尾を切り出せば、送り仮名は一意に決まります。読みが不確かな語ほど、送り仮名も間違えやすいのです。

そこで、訓読みと送り仮名はセットで覚えるのが効率的です。漢字だけ・仮名だけを別々に暗記するより、「うけたまわ-る=承る」のように読みと送りを一体で記憶すると、選択式の送り仮名問題だけでなく、紙に書く書き取り問題でも応用が利きます。

原則で解ける語と暗記すべき例外を切り分ける

得点を安定させるコツとは、すべてを暗記しようとせず、「原則で解ける語」と「例外として覚える語」を切り分けることです。この線引きができれば、学習の労力を例外だけに集中できます。

活用のある語の大半は、活用語尾から送るという原則だけで処理でき、ここに多くの時間を割く必要はありません。覚えるべきは原則から外れる例外——「し」語幹の形容詞、「か・やか・らか」で終わる形容動詞、そして送り仮名を持つ副詞(必ず・少し・自ら など)——に絞り込みます。

準2級で頻出のパターンを整理すると、(1)活用語尾どおりに送る動詞(補う・疑う・志す)、(2)「しい」で送る形容詞(著しい・珍しい)、(3)読みが長く送り位置を誤りやすい語(承る・快い・勢い)、(4)送り仮名を持つ副詞(必ず・自ら)の四つの類型に大別できます。

この四類型を意識して問題を解けば、初見の語でも「これは原則型か、例外型か」と当たりをつけられます。原則型は自信を持って手早く処理し、例外型は覚えた知識で慎重に確認する——この使い分けが、送り仮名を安定した得点源に変えていきます。

免責事項

本記事は漢字検定準2級の送り仮名対策として、内閣告示「送り仮名の付け方」や常用漢字表など一般的な国語資料をもとに作成した学習補助コンテンツであり、公式テキストではありません。個々の語の送り仮名には慣用や許容が認められる場合もあるため、細部は最新の資料でご確認ください。

試験の主催は公益財団法人 日本漢字能力検定協会であり、出題範囲・合格基準・検定料・試験日程などの最新かつ正式な情報は、必ず同協会の公式サイト(https://www.kanken.or.jp/)でご確認ください。本記事の内容は作成時点の一般的な情報にもとづくものであり、完全性・最新性を保証するものではありません。

また本アプリは4択(選択式)で知識分野を練習する模試形式の学習補助ツールで、実際の検定には漢字を書いて答える書き取りが含まれます。試験対策は本記事や当アプリでの演習に加え、紙での書写練習を併用することをおすすめします。学習の成果や合格を保証するものではない点をご理解のうえでご活用ください。

///書いた人

漢字検定準2級対策問題道場編集チーム

株式会社狼煙(Noroshi Inc.)が運営するNorolu Beaconの編集チーム。 漢検準2級の合格を目指す方を後押しできるよう、 常用漢字表など公的資料を照合しながら、 ひとつひとつの記事を手作業で作成しています。

公開日:

///公式情報源

公益財団法人 日本漢字能力検定協会

漢字検定の出題範囲・最新の要項は必ず公益財団法人日本漢字能力検定協会の公式情報でご確認ください。

///免責事項

本サービスは学習補助を目的としたものです。問題・解説は常用漢字表など一般的資料に基づき作成していますが、完全性・正確性を保証するものではありません。読みや表記は常用漢字表の範囲を基準としています。

本サービスは日本漢字能力検定協会とは関係のない非公式の学習サービスです。出題範囲・受験料・合格基準などの最新情報は必ず主催者公式でご確認ください。

本アプリは4択知識分野の練習に特化しています。実際の試験には書き取り等も含まれるため、書写は別途学習してください。

//この分野の問題で腕試し

[5]

クイズで腕試し

送り仮名の問題を集中練習。 10問・5分で実力をチェックできます。

//ほかの解説記事

//学びを広げる