色彩検定2級 メディアと色彩|加法混色・減法混色と色再現の違い
ディスプレイのRGB加法混色と印刷のCMY減法混色の違いを起点に、色域やカラーマネジメント、図と地の関係、Webと印刷での可読性確保までを解説。2級のメディア・ビジュアル分野を実務目線で整理します。
メディアと色彩の分野でまず押さえたいのは、扱う色が「光そのもの」か「光を反射する物体の表面」かによって、混色の仕組みが正反対になるという点です。ディスプレイは光を足し合わせて色をつくり、印刷はインキで光を吸収して色をつくります。この根本的な違いが、色域・カラーマネジメント・可読性・配色調整といった実務の判断をすべて左右します。2級のメディア分野は、この加法・減法の対比を軸に整理すると理解が一気につながります。
加法混色(RGB)と減法混色(CMY)はどう違うのか
加法混色とは、赤・緑・青(RGB)の光を重ねるほど明るくなり、3色が同じ強さで揃うと白になる混色です。テレビやスマートフォンの画面が代表例で、光の三原色RGBを画素ごとに発光させて色を再現します。一方の減法混色は、シアン・マゼンタ・イエロー(CMY)の色料が特定の波長の光を吸収し、重ねるほど暗くなって理論上は黒に近づく混色です。絵の具や印刷インキがこれにあたります。ポイントは、加法は「光を足す=明るくなる」、減法は「反射光を引く=暗くなる」という向きの違いです。実際の印刷では、CMYを重ねても純粋な黒にならず沈んだ茶褐色になるため、黒インキ(K)を加えたCMYKの4色で表現するのが一般的です。人の目は網膜のL・M・S3種の錐体(長波長=赤、中波長=緑、短波長=青に感度が高い)で色を捉えており、RGBの三原色はこの視覚の仕組みに対応しています。