太陽系の天体はどう整理する?|地球型惑星と木星型惑星の違い、太陽・月・小天体の基本
太陽系は、中心の太陽・8つの惑星・惑星をめぐる衛星・数多くの小天体という階層で捉えると一気に見通しがよくなります。地球型と木星型の分かれ方、月の満ち欠けの理由、小惑星や彗星の性格、惑星が動いて見えるしくみまでを順に整理します。
太陽系は、中心にある太陽、そのまわりを回る8つの惑星、惑星をめぐる衛星、そして数多くの小天体という四つの階層で捉えると、全体像がつかみやすくなります。天体の名前を一つずつ暗記するより、どの階層に属し、何を中心に回っているかを先に決めてしまうほうが、記憶が散らばりません。
この記事では、(1)太陽系全体の骨組みと中心にある太陽、(2)惑星が二つのグループに分かれる理由、(3)月と衛星のふるまい、(4)小惑星や彗星といった小天体と、惑星が空で動いて見える現象、という順に解説します。夜空を見上げたときに見えているものが、太陽系のどこにあるのかを結びつけながら読んでみてください。
太陽系はどんな構成になっている?|中心の太陽と、そのまわりを回る天体たち
太陽系とは、太陽と、その重力に引かれて回っている天体すべてをまとめた呼び名です。太陽系の質量の大部分は太陽が占めるとされ、まわりの天体はその圧倒的な重力に従って公転しています。まず「太陽が主役で、あとはすべて脇役」という力関係を押さえると、以降の話が素直に入ってきます。
太陽は、みずから光を放つ恒星です。主成分は水素とヘリウムで、中心部では水素がヘリウムへと変わる核融合反応が起き、そこで生まれたエネルギーが長い時間をかけて表面へ運ばれ、光と熱として宇宙へ放たれています。私たちが目にしている明るい表面は光球と呼ばれ、その温度はおよそ6000度とされます。光球にときどき現れる黒い斑点が黒点で、周囲よりも温度が低いために暗く見えるものです。黒点の数は一定ではなく、増えたり減ったりを周期的に繰り返すことが知られています。
光球の外側には、赤みを帯びた薄い層である彩層と、そのさらに外に広がる非常に希薄で高温のコロナがあります。彩層から炎のように立ちのぼる巨大なガスの構造はプロミネンスと呼ばれます。コロナは普段は太陽本体の明るさに隠れて見えませんが、皆既日食のときには太陽のまわりに広がる淡い光として観察できます。太陽の直径は地球のおよそ109倍とされ、太陽系の中心にどれほど大きな天体が座っているかがわかります。なお、日食のときでも欠けている最中の太陽を肉眼や望遠鏡で直接見るのは危険です。観察には必ず専用の器具を用いてください。