法令2026-05-27·読了6

指定数量とは何か、乙4試験で必ず問われる規制ラインを理解する

ガソリンは200L、灯油・軽油は1,000L。指定数量は消防法の規制対象を分ける基準値であり、乙4の法令問題で必ず出題されます。倍数計算の考え方まで含めてまとめます。

「指定数量」は危険物を扱う上での最も基本的な概念で、乙4試験の法令問題で毎回のように問われます。一言でいえば、消防法による規制の対象となる「最小の貯蔵量・取扱量」のこと。指定数量未満であれば消防法ではなく市町村条例の対象となり、規制の厳しさが大きく変わります。

つまり、指定数量を覚えるということは「どこから消防法が本格的に適用されるのか」というラインを知るということ。実務でも試験でも、出発点となる知識です。

第4類危険物の主な指定数量

第4類の指定数量は性状区分ごとに細かく分かれています。覚えるべき主要な数値は次のとおり。

区分指定数量主な物質
特殊引火物50Lジエチルエーテル、二硫化炭素、アセトアルデヒド等
第1石油類非水溶性200Lガソリン、ベンゼン、トルエン等
第1石油類水溶性400Lアセトン、ピリジン等
アルコール類400Lメタノール、エタノール等
第2石油類非水溶性1,000L灯油、軽油、キシレン等
第2石油類水溶性2,000L酢酸、プロピオン酸等
第3石油類非水溶性2,000L重油、クレオソート油等
第3石油類水溶性4,000Lグリセリン、エチレングリコール等
第4石油類6,000Lギヤー油、シリンダー油等
動植物油類10,000Lアマニ油、菜種油等

特殊引火物: 50L (ジエチルエーテル、二硫化炭素、アセトアルデヒド等)

第1石油類非水溶性: 200L (ガソリン、ベンゼン、トルエン等)

第1石油類水溶性: 400L (アセトン、ピリジン等)

アルコール類: 400L (メタノール、エタノール等)

第2石油類非水溶性: 1,000L (灯油、軽油、キシレン等)

第2石油類水溶性: 2,000L (酢酸、プロピオン酸等)

第3石油類非水溶性: 2,000L (重油、クレオソート油等)

第3石油類水溶性: 4,000L (グリセリン、エチレングリコール等)

第4石油類: 6,000L (ギヤー油、シリンダー油等)

動植物油類: 10,000L (アマニ油、菜種油等)

水溶性は非水溶性の倍量、と覚えると数値が頭に入りやすくなります。

倍数計算の考え方

実際の試験では「指定数量の何倍にあたるか」を問う問題が頻出します。計算式は単純で、「貯蔵量÷指定数量」。例えばガソリン300Lを貯蔵する場合、300L ÷ 200L = 1.5倍となります。

複数の危険物を同時に貯蔵する場合は、それぞれの倍数を合算します。例:ガソリン100L (100÷200=0.5倍) +灯油500L (500÷1,000=0.5倍) =合計1.0倍。この合算で1倍以上になれば規制対象になります。

ここで重要なのが「指定数量の1/5以上1倍未満」の幅です。この範囲は「少量危険物」として市町村条例の届出対象になります。1倍以上になると消防法の本則対象となり、届出ではなく許可制に切り替わります。試験ではこの境界を問う問題が頻出するため、必ず押さえましょう。

覚え方のコツ

数値が多くて覚えにくく感じる場合、まずは語呂合わせで「ガソリン=200L」「灯油・軽油=1,000L」「重油=2,000L」の3つだけ確実に。これだけで法令問題の半分以上は対応できます。

次に「水溶性は非水溶性の倍」というルールを掛けると、第1石油類水溶性=400L、第2石油類水溶性=2,000L、と芋づる式に思い出せます。

特殊引火物の50Lは「最も危険なので最も少ない」と理屈で覚えると忘れにくく、第4石油類の6,000L、動植物油類の10,000Lは「ほぼ燃えにくいので大量に置ける」と性質と紐づけて覚えると頭に残りやすくなります。

///書いた人

危険物乙4対策問題道場編集チーム

株式会社狼煙(Noroshi Inc.)が運営するNorolu Beaconの編集チーム。 受験生・実務従事者の方が一発合格できることを目指し、 現行の消防法令と市販テキストを照合しながら、 ひとつひとつの記事を手作業で作成しています。

公開日:

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危険物の規制に関する政令(e-Gov)

法令の最新条文は必ずe-Gov法令検索でご確認ください。

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本サービスの問題および解説は、現行法令および一般的に流通している危険物取扱者試験の対策教材に基づいて作成しています。ただし、法令改正への追従や個別の事例判断について、その完全性・最新性・正確性を保証するものではありません。

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