種類とフレーバー2026-08-16·読了9分

ストレート・ブレンド・フレーバードの違いは?|アールグレイの成り立ちと、茶葉の選び方・保存の基本

売り場に並ぶ紅茶は、何を混ぜているか・香りを付けているかの二点で三つに分けられます。ストレートとブレンドの考え方、ベルガモットで香りを付けたアールグレイ、そして買ったあとの茶葉を守る保存の基本までを整理します。

紅茶の商品名は無数にありますが、中身は大きく三つに分けられます。産地の茶葉をそのまま生かしたストレート、複数を組み合わせたブレンド、香りを付けたフレーバードの三分類です。何を混ぜているか、香りを付けているかどうか、というだけで見分けられます。

この記事では、(1)三分類の考え方、(2)フレーバードティーとアールグレイ、(3)ブレンドが作られる理由、(4)買った茶葉の保存方法、という順に見ていきます。売り場の棚に並ぶ紅茶が、どの箱に入るものかを判断できるようになります。

紅茶の種類はどう分ける?|ストレート・ブレンド・フレーバード

紅茶の種類は、ストレートティー、ブレンドティー、フレーバードティーの三つに分けて捉えるのが基本です。この区分さえ押さえておけば、初めて見る商品名でも位置づけに迷いません。

ストレートティーは、単一の産地や茶園の茶葉だけで仕上げたものを指します。ダージリンやアッサムのように産地名がそのまま商品名になっているものが該当し、その土地の個性をそのまま味わえるのが持ち味です。摘採期や茶園によって毎年の表情が変わるため、同じ名前でも同じ味とは限りません。

ブレンドティーは、複数の産地や等級の茶葉を組み合わせたものです。フレーバードティーは、茶葉に花や果実などの香りを移したもので、着香茶とも呼ばれます。なお、ストレートかブレンドかという分類と、香りを付けているかどうかという分類は別の軸なので、ブレンドした茶葉に香りを付けた商品も存在します。二つの軸を分けて考えると混乱しません。

フレーバードティーとは?|アールグレイとベルガモット

フレーバードティーとは、仕上げた茶葉に香料や乾燥させた花・果皮などで香りを移した紅茶のことです。その代表格が、柑橘のベルガモットの香りをまとわせたアールグレイです。

ベルガモットは、おもに地中海沿岸で栽培される柑橘で、果肉を食べるというより果皮の香りを利用する種類です。アールグレイという名は、19世紀のイギリスの政治家グレイ伯爵にちなむとされますが、その由来には諸説あり、確かなところははっきりしていません。ベースには中国系の紅茶が使われることが多いとされますが、現在は作り手によってさまざまです。

香りの付け方にもいくつかの方法があります。香料を吹きつけるもの、乾燥させた花びらや果皮を混ぜ合わせるもの、その両方を組み合わせるものなどがあり、仕上げ方は作り手によって異なります。花びらが混ざっていると見た目が華やかになりますが、香りの強さは配合によって変わるため、見た目だけで判断することはできません。

アールグレイに柑橘の皮や花びらを加えた派生の商品もあり、りんごや桃といった果実、バニラ、スパイスなど、香りの種類は広がり続けています。一方、松の木でいぶして香りを付けるラプサンスーチョンのように、あとから香料を移すのではなく製法そのもので香りを生んでいる紅茶もあります。香りの強い茶葉は、ほかの茶葉と一緒に置くと個性を移してしまうため、保管の際は分けておくのが無難です。

ブレンドティーは何のために作る?|味を毎回そろえるための設計

ブレンドの目的は、いつ買っても同じ味に仕上げることと、単独の茶葉では出せない味わいを組み立てることの二つです。農産物である茶葉は毎年の出来が変わるため、複数を組み合わせて味を整えます。

よく知られたブレンドに、イングリッシュブレックファストがあります。しっかりとした濃さがあり、ミルクを加えて朝に飲む仕立てとして親しまれてきました。午後にゆっくり飲むためのアフタヌーンブレンドや、店ごとのオリジナルブレンドなど、飲む時間や場面に合わせて設計されているのが特徴です。

その土地の水質に合わせて配合を変えるという考え方もあります。配合を決める専門家はティーブレンダーと呼ばれ、茶葉を見て、香りをとり、実際に淹れて味を確かめながら組み立てます。ストレートが産地の個性を味わうものだとすれば、ブレンドは設計した味を毎回同じように届けるための工夫だといえます。

茶葉はどう保存する?|光・湿気・におい・高温を避ける

茶葉の保存で避けたいのは、光、湿気、におい、そして高い温度の四つです。密閉できる容器に入れ、直射日光の当たらない涼しい場所に置くのが基本になります。

茶葉は湿気を吸いやすく、湿ると香りが鈍って風味が落ちていきます。また、まわりのにおいを吸着しやすい性質があるため、香辛料や洗剤のそばに置くのは避けたほうがよいでしょう。容器は、光を通さない缶やしっかり閉じられるアルミの袋が扱いやすく、中身の見えるガラス瓶を使う場合は暗い場所に置く配慮が要ります。

冷蔵庫での保存は、出し入れのたびに結露が生じやすく、ほかの食品のにおいを吸う心配もあるため、日常的に飲む茶葉には向かないとされます。常温の冷暗所に置き、開封したものは早めに飲みきるのが基本です。買うときも、一度に大量に買うより、飲みきれる量をこまめに買うほうが、香りのよい状態で楽しめます。

缶や袋に記された期限は未開封の状態での目安であり、開封したあとは表示にかかわらず香りが少しずつ落ちていきます。買った日をラベルに書いて貼っておくと、飲みきる目安が分かりやすくなります。種類の見分け方や香りの付け方、保存の要点は、当サイトの分野別練習でも取り上げています。

免責事項

本記事は、紅茶検定の学習を補助する目的で、紅茶の種類・フレーバードティー・保存に関する一般的な知識を整理したものであり、特定の学習効果や合格を保証するものではありません。学習法や理解の進み方には個人差があります。

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紅茶検定 対策問題道場編集チーム

株式会社狼煙(Noroshi Inc.)が運営するNorolu Beaconの編集チーム。 紅茶検定の合格を目指す方を後押しできるよう、 一般的な紅茶の資料を照合しながら、 ひとつひとつの記事を手作業で作成しています。

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