国語:学年ごとに、つまずきやすいポイントはどこか
国語は算数以上に「どこでつまずいているか」が見えにくい教科だと言われます。学年帯ごとに、読み書きや読解の面でつまずきやすいとされるポイントを整理してご紹介します。
国語は算数以上に「どこでつまずいているか」が見えにくい教科だと言われます。ここでは学年帯ごとに、読み書きや読解の面でつまずきやすいとされるポイントを整理してご紹介します。お子さまの得意・不得意やペースはさまざまで、必ずしもこの通りに進むわけではありません。漢字・語彙・読解はそれぞれ別の力でありながら互いに関係し合っているため、どこか一つを振り返ることが、他の部分の理解にもつながる場合があります。
低学年(小1・小2)の読み書きの土台
小1では、ひらがな・カタカナの読み書きに加えて、簡単な漢字の学習が始まります。「読める」ことと「書ける」ことの間にはギャップがあり、読めても書けない、書けても意味が分からない、といったズレが起きやすい時期です。
小2では漢字の数が増え、送りがなや助詞(「は」「を」「へ」など)の使い分けも登場します。音として自然に使えていても、文字として正しく書き分けるのは別の力が必要で、ここでつまずくお子さまも見られます。
たとえば「読む」からすぐに「書く」に移ると、字形を思い出すという新しい負荷が加わるため、読めていた字が書けなくなることがあります。読むときと書くときでは使う力が違う、という前提を持っておくと、書字の練習の様子も少し違って見えてくるかもしれません。
中学年(小3・小4)で増える読解の壁
小3・小4になると、文章そのものが長くなり、「登場人物の気持ち」「段落ごとの要点」など、書かれていることをそのまま抜き出すだけでは答えられない設問が増えていきます。「何となく分かる」と「文章の根拠をもとに説明できる」の間には、意外と大きな距離があります。
漢字も学年ごとに数十字ずつ増え、音読み・訓読み、複数の意味を持つ漢字も登場します。語彙が追いつかないと、問題文そのものの意味がつかみにくくなり、算数の文章題にも影響することがあります。
たとえば「登場人物はどんな気持ちだったか」という設問では、文章中の行動やせりふといった手がかりを探し出す作業が必要になります。この「手がかりを探す」読み方に慣れていないと、自由な想像で答えてしまい、設問の意図とずれることがあります。
この時期の漢字は、読みは分かっても書く段階でつまずく、複数の読み方を持つ漢字の使い分けに戸惑う、といった細かなつまずきが積み重なりやすい時期でもあります。1つ1つは小さなつまずきでも、放っておくと文章全体の読みにくさにつながることがあります。
高学年(小5・小6)で求められる語彙・記述の力
小5・小6では、説明文・物語文ともに文章の抽象度が上がり、筆者の意図や主張を読み取る設問、自分の言葉でまとめる記述式の設問が増えます。選択肢から選ぶ問題と違い、記述式は「何をどう書けば伝わるか」という別の力が求められます。
慣用句・ことわざ・敬語など、日常会話だけでは触れる機会の少ない語彙・表現もこの時期にまとまって登場します。読んだことのある表現の量が、そのまま読解のしやすさに影響しやすい単元です。
たとえば「筆者の主張をまとめなさい」という設問では、文章中の具体例と、そこから導かれる主張とを区別して読み取る必要があります。記述式の解答は正解・不正解だけでなく、書き方そのものへの慣れが求められる部分でもあります。
限られた字数の中で要点を絞って書く、という作業は、選択肢から選ぶ問題とはまったく別の負荷がかかると言われています。最初から長い文章をまとめようとせず、短い一文で答える練習から少しずつ慣れていく、という進め方も一つの方法です。
学年をまたいで気になりやすいポイント
国語は「漢字」「語彙」「読解」が互いに関係し合っている教科です。漢字が読めない、言葉の意味を知らない、といった小さなつまずきが積み重なると、文章全体の理解しにくさにつながることがあります。
そのため、今の学年の内容だけでなく、少し前の学年の漢字や語彙を振り返ることが、遠回りに見えて理解の助けになる場合があります。
たとえば高学年で読解につまずく場合、実際には漢字の読みや語彙の量が追いついていない、ということも少なくありません。読解力そのものだけでなく、その土台になる漢字・語彙の状態も合わせて振り返ってみることが一つの視点になります。
逆に、語彙や漢字はある程度覚えられているのに読解でつまずく場合は、「文章の中のどこに根拠があるか」を探す読み方そのものにまだ慣れていない、ということも考えられます。つまずきの種類によって振り返る場所が変わってくる、という点も国語の特徴のひとつです。
おうちでの声かけのヒント
「なぜそう思ったの?」と理由をたずねる声かけは、文章の根拠を意識するきっかけになりやすい方法です。正解・不正解だけでなく、どう考えたかに目を向けていただくのも一つの関わり方です。
読書量や得意なジャンルはお子さまによって大きく異なります。読むこと自体を楽しめる本や題材を、ご家庭で一緒に探していただくのもよい関わり方だと考えられます。
音読を聞く、感想を一言添えてもらう、といった小さなやり取りも、文章に向き合う機会を増やすことにつながりやすいと言われています。得意・不得意には個人差が大きいため、無理に難しい文章に挑戦させるより、興味の持てる題材から始めていただくのも一つの方法です。漫画や図鑑など、文字だけの本以外から入っても、文章に触れる機会という点では同じように役立つ場合があります。
アプリでの取り組み方
Norolu 小学ドリルの国語は、全学年分を無料でたっぷり用意しています(2026-08-10時点で公開中の国語の問題は合計3,225問。小1 317問・小2 334問・小3 456問・小4 613問・小5 584問・小6 724問、学年をまたぐ範囲の問題を含む)。
3択クイズという形式のため、記述の練習そのものにはなりませんが、漢字や語彙、文章の内容を短い時間で繰り返し目にする機会として、他の学習と組み合わせてご活用いただけます。まちがえた問題は復習機能で解きなおせるため、同じ漢字や言葉に日をおいて何度か触れる、という使い方もできます。
各問題には短い解説がついており、漢字の読み方や言葉の意味をその場で確認できます。学年フィルタで今の学年に絞ったり、少し前の学年まで戻って漢字や語彙を振り返ったりと、読解の土台を固める使い方に向いています。
書いた人
Norolu 小学ドリル運営チーム
株式会社狼煙(Noroshi Inc.)が運営するNorolu Beaconの編集チーム。 お子さまに安心してお使いいただけるよう、保護者の方に向けて 記事をまとめています。
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本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、内容には十分な注意を 払って制作していますが、正確性・最新性を保証するものではありません。 ご家庭の状況や学校の指導方針に合わせてご活用ください。
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