理科:学年ごとに、つまずきやすいポイントはどこか
理科は小学3年生から始まる教科で、観察や実験をもとに考える場面が増えていきます。学年帯ごとに、つまずきやすいとされるポイントと、ご家庭での声かけのヒントを整理してご紹介します。
理科は、小学校では3年生から始まる教科です(1・2年生では、身近な自然や生活を体験しながら学ぶ「生活科」が置かれています)。学年が上がるにつれて、観察や実験の結果をもとに考える場面が増え、ものの見方が少しずつ広がっていきます。
ここでは、文部科学省の小学校学習指導要領(平成29年告示)に示されている内容をもとに、学年帯ごとに「つまずきやすい」とされるポイントを整理してご紹介します。お子さまの得意・不得意やペースはさまざまで、この通りに進むとは限りません。
中学年(小3・小4)で出会う内容と、つまずきやすいところ
小3では、たとえば「風とゴムの力」「光と音の性質」「磁石の性質」「電気の通り道」「身の回りの生物」「太陽と地面の様子」といった内容を扱います。身近なものを使って、手を動かしながら確かめる単元が中心です。
小4では、「空気と水の性質」「金属、水、空気と温度」「電流の働き」「人の体のつくりと運動」「季節と生物」「雨水の行方と地面の様子」「天気の様子」「月と星」などを扱います。扱う内容が広がり、目に見えないもの(空気の動き、電気の流れなど)を頭の中で思い描く場面が増えてきます。
この時期は、「見えないものをどうイメージするか」が最初のつまずきどころになりやすいと言われます。たとえば電気の流れは、回路の図に描くと分かりやすくなる一方で、図の約束事(記号や線のつなぎ方)に慣れるまでは、図と実物がうまく結びつかないことがあります。
また、「温度」「あたたまり方」のように、似た言葉が続く単元では、言葉の使い分けに迷うお子さまも見られます。実際に触れたり、見たりした体験と言葉を結びつけておくことが、手がかりになりやすいと考えられます。
高学年(小5・小6)で出会う内容と、つまずきやすいところ
小5では、たとえば「物の溶け方」「振り子の運動」「電流がつくる磁力」「植物の発芽、成長、結実」「動物の誕生」「流れる水の働きと土地の変化」「天気の変化」などを扱います。条件を変えながら調べる実験が増え、結果を表やグラフで整理する場面も出てきます。
小6では、「燃焼の仕組み」「水溶液の性質」「てこの規則性」「電気の利用」「人の体のつくりと働き」「植物の養分と水の通り道」「生物と環境」「土地のつくりと変化」「月と太陽」などを扱います。それまで学んだことを組み合わせて考える単元が増えていきます。
この時期につまずきやすい点として、「調べたいことだけを変えて、ほかの条件はそろえる」という実験の考え方が挙げられます。たとえば「物の溶け方」では、水の量・温度・溶かすものの量など、変えてよいものと変えてはいけないものを整理して読み取る必要があります。
「てこの規則性」のように、算数の考え方(かけ算や比のイメージ)と結びつく単元では、算数の理解があいまいだと理科の考察でも迷いやすくなることがあります。理科の問題であっても、その土台に算数の学習が関わっている場合がある、という点は知っておくと役に立つかもしれません。
学年をまたいで気になりやすいポイント
理科は、生き物・物質・電気・天気や大地といった分野が、学年をまたいでくり返し登場する教科です。たとえば小3の「磁石の性質」「電気の通り道」の理解は、小4の「電流の働き」、小5の「電流がつくる磁力」へとつながっていきます。
そのため、ある単元でつまずいたときは、その前の学年の関連する単元までさかのぼって振り返ることが、遠回りに見えて手がかりになる場合があります。単元名だけで判断せず、「どの考え方の土台が必要だったか」を意識してみるのも一つの視点です。
また、理科の用語(「蒸発」と「沸騰」、「溶ける」と「混ざる」など)は、日常の言葉づかいと少し意味が違うものがあります。日常の言い方と学校で使う言い方の違いに気づくことが、問題文の読み取りにもかかわってきます。
おうちでの声かけのヒント
「どうしてそうなると思う?」「ほかにも同じようなことはあるかな?」と問いかけることは、結果だけでなく、考えたことに目を向けるきっかけになりやすい方法です。正解・不正解だけでなく、どう考えたのかを聞いてあげるのも一つの関わり方です。
散歩の途中で空や雲、草花や虫を眺めてみる、台所で「水が沸く」「氷が溶ける」様子を一緒に見てみる、といった日常の場面は、教科書で出会う内容につながる体験になりやすいと考えられます。特別な準備は必要なく、興味を持ったことを一緒に眺めるだけでも十分です。
つまずきの現れ方や、理解のペースはお子さまによってさまざまです。学校の授業や教科書と合わせて、お子さまの様子に合わせたペースで見守っていただくことをおすすめします。
アプリでの取り組み方
Norolu 小学ドリルの理科は、ご家族向けの月額プランの範囲に含まれています。無料の範囲(算数・国語)とあわせて、内容や料金、お申込みの方法は、トップページの「プレミアムを かいほうする」からご確認いただけます。ご登録には保護者の方の同意と操作が必要です。
3択クイズという形式のため、実際に観察や実験を行うことの代わりにはなりませんが、学校で学んだ用語や考え方を、短い時間で見直す機会として、他の学習と組み合わせてご活用いただけます。トップページの「ジャンルで えらぶ」から「理科」を選ぶと、理科の問題に取り組めます。
各問題には短い解説がついており、まちがえた問題は「復習」であとから解きなおすことができます。学年フィルタで今の学年に絞ったり、少し前の学年に戻って振り返ったりと、つまずきの箇所に日をおいてくり返し触れる使い方に向いています。
出典・参考
文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 理科編」(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1387014.htm)。単元名・学年ごとの内容は、この解説と学習指導要領(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1384661.htm)に沿っています。
学校や教科書によって、単元の順序や扱い方が異なる場合があります。最新の情報は、文部科学省のページやお子さまの学校の案内でもご確認ください。
書いた人
Norolu 小学ドリル運営チーム
株式会社狼煙(Noroshi Inc.)が運営するNorolu Beaconの編集チーム。 お子さまに安心してお使いいただけるよう、保護者の方に向けて 記事をまとめています。
公開日:
免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、内容には十分な注意を 払って制作していますが、正確性・最新性を保証するものではありません。 ご家庭の状況や学校の指導方針に合わせてご活用ください。
ほかの記事
保護者の方へ、もっと詳しく
アプリで実際に解いてみたり、プレミアムの内容を確かめたりできます。安全性・学べること・学習記録の見かたをまとめたページもご覧いただけます。